みつわカイロプラクティック

悪い姿勢は「関節のゆがみ」が関係している?

江戸川橋、早稲田、後楽園、護国寺、飯田橋、新宿区、音羽、関口、水道、小日向、目白台、椿山荘、早稲田大学、神楽坂、新目白通りのオフィスにお勤めで、腰痛、ぎっくり腰、坐骨神経痛、便秘、冷え性、足の痺れにお悩みの方、もしくは骨盤矯正をご希望の方はお気軽にお立ち寄りください

ゆがみとフォームの違い

「ゆがみと姿勢の関係」について一部「まぎらわしい」ところがあるため、一般的に誤解されてる部分があるように思います。またそれについて質問をいただくことも多いのでこのページで整理してみたいと思います。

例えばあまり野球を見ない方でもバッターやピッチャーの打つ時や投げる時のフォーム(姿勢)が人によって違いがあることはお気づきだと思います(イチローと松井秀喜は素人目にも打ち方が違うのがわかりますよね)。そういった差が生じる原因の1つに、人それぞれに「求める結果」が違うということがあります。いろいろなボールに対応できる器用さを求めるバッターと、できるだけ遠くへ打つことを求めるバッターとではそれぞれに有利なフォームが違ってきます。

2つ目は人によって「体の中でうまく力が入りやすい場所」や「体の重心」にある程度生まれつき個性があるため起こります(→「フォースタンス理論」で検索)。力の入り具合や重心に生まれつきの差があるのは主に骨の形や大きさが関係します。顔の骨の形や大きさが人それぞれに違うのは誰でも実感があると思いますが、実は顔と同じくらい他の骨にも個性があって、骨の大きさや形が違うために筋肉の長さや付く場所に差ができます。その結果として発達しやすい筋肉や体を支えやすい場所に個性が生まれフォームに個人差が生まれます(顔以外のパーツの個性に鈍感なのは衣服で覆われていることや、他人を認識する時に本能的に顔に目がいくためです)。ですので野球に限らず様々なスポーツで選手によってフォーム(姿勢)に違いがありますが、それは「求める結果」と「骨格構造」が違うためであって、彼らの体がゆがんでいるせいではありません。

これは私たちの日常動作でも全く同じことが言えます。例えば「歩く」ということも「人間の体を使った動作」という意味でスポーツと変わりません。他にも料理や片付け、車の運転やデスクワークなども動かす部分が少ないだけで同じですし、「座っているだけ」のように静止した状態でもスポーツで静止時のフォームが考慮されるのと同様に、普段のあらゆる姿勢はスポーツでのフォームと同等に置き換えられます。つまりスポーツのように日常の姿勢も体のゆがみとは基本的に別のものといえます。言い換えれば「普段の姿勢(フォーム)が悪いために体がゆがんでいる(ゆがめた状態)」と「体がゆがんでいるために姿勢が悪い」という表現はイコールではないということですが、この部分に誤解や混同が起こりやすいようです。

例えばスポーツ選手がパフォーマンス向上のためにフォームを変えようと思った場合、自分で試行錯誤を重ねたり、経験豊富なコーチなどのアドバイスを参考にするのが通常であって、フォーム矯正のために骨格の矯正をすることはまずありません。同じように普段の姿勢を改善する場合も意識的に変えられる部分については本当の「ゆがみ」ではありませんので、正しい知識をもとに正しい感覚を習得して良いフォームに近づける作業が必要になります。

では良い姿勢(=優れたフォーム)を身につけるためにはどうすればよいでしょうか?これもスポーツを例にするとわかりやすいですが、優れたフォームを得るためには最初に「求める結果」が重要になります。「こういうプレイをしたい」という願望です。日常に置き換えれば「もっと軽快に歩きたい」「猫背にならずに座りたい」などの理想があることが大切になります。そして軽快な歩き方や綺麗な座り方に共通しているのは「骨格構造をうまく利用した姿勢」であるということです。言い換えれば「体にとって効率が良く、自然な状態」です。スポーツではこれをおろそかにすると成果が上がらないだけでなく障害やケガに繋がります。日常でも「悪い姿勢」=「体を無理に使った姿勢」といえますので、体に無理がある姿勢はコリや痛みなどの不調に深く関係しています。

例えば「良い姿勢を心がけると逆に体が辛くなってしまう」という方がいらっしゃいますが、これも「体の自然な使い方」を無視した場合に起こります。姿勢を意識する時に最も注意していただきたいのがこの部分で、姿勢は形が良いだけでは正しい姿勢とはいえないということです。例えば普段猫背の方であれば前に倒れた体を支えるために背中〜腰の筋肉はオーバーユース状態にあります。この状態で単純に猫背を真っ直ぐにしようとすると、普段使い過ぎて疲労した背中や腰の筋肉で姿勢を作ってしまうため疲れて長続きしない場合がほとんどです。またバレエや社交ダンスなど背筋を伸ばすことが求められる競技をされている方の中には、形の良い姿勢を無理に作っているために背中〜腰がかなり硬くなったケースがプロの方でも見られます。このように正しい姿勢は形の良さだけではなく「良い形を維持するために使うべき筋肉を使っているかどうか」が重要になります。

ここまで読んでいただければ、改めて「ゆがんでいるから姿勢が悪い」という表現に違和感を感じていただけると思います。それと同時に「ではカイロプラクティック整体では姿勢は変えられないの?」という疑問が出てくると思います。結論からいうと変えられるのですが、これまでのような「体の使い方」に原因があるものよりも、「本当にゆがみが原因で悪くなった姿勢の改善」に対して最も大きな効果を発揮します。少しややこしいのでまとめると、先にご説明した悪い姿勢が「体の使い方が悪いために形として体をゆがめた状態」だったのに対して、カイロプラクティック整体で改善できる姿勢は「体の一部にできたゆがみをかばうために、体全体の姿勢をゆがめた状態」ということになります。

例えば「過去に足首を捻り、もう痛みは無いけれど捻挫をきっかけに肩の高さが下がった」などが良い例です。捻挫などのケガは、治って痛みがなくなった後でも「ゆがみ」と「機能低下」を残すことが多く、それをかばうために体全体で無意識に姿勢をゆがめる場合があり(→「カイロプラクティック整体の問題点」)、もしスポーツ選手であれば以前のフォームに戻せなかったり、無理にフォームを戻して痛めた部分や他の部分に痛みが出る場合があります。また、「ゆがみ」の原因が捻挫のように印象的なケガであれば記憶に残りやすいですが、通常は日常生活の中で起こる場合が多く、そのため本人も全く気がつかないうちに「ゆがみ」が生まれ、そのせいで姿勢が悪くなっている場合がほとんどです。しかも、体がゆがむのは外から受ける力だけとは限りませんので(→「体がゆがむ時」)、この体の一部のゆがみによって姿勢が影響を受けるパターンは多かれ少なかれほとんどの方にみられます。

また「体の使い方」による悪い姿勢でもそれが日常的に続くと、その姿勢で体を支えやすいように筋肉に「くせ」がつき「体をゆがめた状態」が元に戻らず、その姿勢自体がゆがみとして完成してしまいます(=慢性化)。このパターンは長時間かけてゆがんでいるため、施術によって一時的には良い姿勢を保ちやすくなりますが、根本的に改善するためにはトレーニングや長期間の施術が必要になることが特徴です(→「からだは簡単にゆがまない」)。

一般的に姿勢が悪い人は「体の使い方が悪いために起こったもの」「体の一部のゆがみ(重心差)をかばったもの」「悪い姿勢が慢性化して定着したもの」が複合的に混ざり合ってる場合がほとんどです。みつわカイロプラクティックでは下のように「ゆがみの質の違い」ごとに対応を変えて施術を行っています。

●体の使い方による姿勢の悪さ
→使うべき筋肉を使えるように調整し、「正しい体の使い方」をご案内します

●悪い姿勢の慢性化による姿勢の悪さ
→普段なまけている筋肉を調整し、正しい方向の力を継続的に加え、「正しい体の使い方」をご案内します

●ゆがみによる姿勢の悪さ
→ゆがんだ箇所を矯正します